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プロフィール
HN:
炎華
性別:
非公開
自己紹介:
勉強したことの覚え書きになります。
P R
いつもありがとうございます。

母の実家は、山の麓にあって、集落の一番外れだった。
海の近くは開けていて、個人の商店が多数にあり、スーパーもあった。
線路を境にして、山側には商店は無くなり、家が多くなる。
そんな家も、山に近付くにつれ、だんだん少なくなり、
山の入口の母の実家が、最後の家になる。
今は、もっと先に家もあるし、近所にも家ができたし、
だんだん開けてきていて、母の実家が外れではないが、当時はそうだった。
祖母は、いや、祖父もそうだったとは思うが、
裏の山を通って、ご先祖様が眠るお墓のあるお寺に行っていた。
家の裏手の山は、母の実家の土地だったようで、
だからこそ、そこを通ってお寺に向かっていたのだろうと思う。
お盆に遊びに行って、夜になると、いつもいるはずの祖母がいない。
ということはよくあった。
「おばあちゃんは?」
と訊くと、
「お寺に行ったよ。」
と言われる。
こんなに暗いのに?
祖母は免許を持っていない。
誰か、車の運転のできる人が一緒だろうと思うが、
「1人で行ったよ。」
家の外に出てみると、真っ暗だ。
街灯なんてない。
星は沢山見えるが。
そんな道を、そんな獣道を、祖母は一人で行ったという。
想像して欲しい。
道と言えるような道がなく、草ぼうぼうの所を、
街灯もなく、懐中電灯のような灯りを持っていったとしても、
真っ暗で、星や月明かりしかないような所を、
もくもくと歩く小さな老婆(おばあちゃんごめん(^0^;))を。
「1人で?真っ暗だよ?おばあちゃん、大丈夫なの?」
と問うと、
「慣れてるから大丈夫だよ。」
との答え。
祖母の息子達がそう言うのなら、大丈夫なんだろうと思っていると、
「ただいま。」
と、祖母の声。
「真っ暗で、怖くないの?」
と、訊いてみる。
「怖くないよぉ、慣れてるもの。」
祖母は笑う。
それでも、たまに、
「この間ね、お寺に行った帰り、男の人に会ったんだよ。
頭がやけに蒼かったんだよね。
あれ、蒼坊主だったのかなぁ。」
細かいことは忘れてしまったが、
などと話していることがあった。
「狐とか狸って本当に騙すんだよ。
川向こうの〇〇さんが、家の灯りだと思ってそれに向かって歩いてたら、
崖から落ちそうになったって。
その灯りは、宙に浮いてたってよ。」
とか、
「お天気雨の時に、裏山をね、狐火が沢山並んでるのを見たよ。
狐の嫁入りだね。」
などと話していた。
祖母が亡くなる前に、もっと色々聞いておけばよかったと後悔。
私の母は、祖母がそういう人だったのに、
スピリチュアル系のことは一切信じない人だったので、
私も霊感は全くないと、つい最近まで信じて疑いませんでした。
その反対に、母の一番下の妹には霊感があって(そんなに強くはなさそうですが)、
祖母が亡くなって、何ヶ月か経ったとき、
「お母さん(祖母)、やっとお父さん(祖父)に会えたよ。」
と、言っていたそうです。
それを聞いて、そんなにすぐに会えないもんなのか。
でも、ちゃんと会えるんだ。
なら、よかった。
と、思いましたが、
ちょっと待てよ。
んじゃ、おばあちゃんが亡くなったとき、
おじいちゃんが迎えにきてはくれなかったってこと?
と、フクザツな心境に。
ちなみに私は、特殊なものは見えないし、感じません。
なにしろ、一点集中ができないので。
ただ、ご先祖様に、すごく護られているな、ということは感じます。
そして常に感謝しております。
次は、そのことを書きたいと思います。
海の近くは開けていて、個人の商店が多数にあり、スーパーもあった。
線路を境にして、山側には商店は無くなり、家が多くなる。
そんな家も、山に近付くにつれ、だんだん少なくなり、
山の入口の母の実家が、最後の家になる。
今は、もっと先に家もあるし、近所にも家ができたし、
だんだん開けてきていて、母の実家が外れではないが、当時はそうだった。
祖母は、いや、祖父もそうだったとは思うが、
裏の山を通って、ご先祖様が眠るお墓のあるお寺に行っていた。
家の裏手の山は、母の実家の土地だったようで、
だからこそ、そこを通ってお寺に向かっていたのだろうと思う。
お盆に遊びに行って、夜になると、いつもいるはずの祖母がいない。
ということはよくあった。
「おばあちゃんは?」
と訊くと、
「お寺に行ったよ。」
と言われる。
こんなに暗いのに?
祖母は免許を持っていない。
誰か、車の運転のできる人が一緒だろうと思うが、
「1人で行ったよ。」
家の外に出てみると、真っ暗だ。
街灯なんてない。
星は沢山見えるが。
そんな道を、そんな獣道を、祖母は一人で行ったという。
想像して欲しい。
道と言えるような道がなく、草ぼうぼうの所を、
街灯もなく、懐中電灯のような灯りを持っていったとしても、
真っ暗で、星や月明かりしかないような所を、
もくもくと歩く小さな老婆(おばあちゃんごめん(^0^;))を。
「1人で?真っ暗だよ?おばあちゃん、大丈夫なの?」
と問うと、
「慣れてるから大丈夫だよ。」
との答え。
祖母の息子達がそう言うのなら、大丈夫なんだろうと思っていると、
「ただいま。」
と、祖母の声。
「真っ暗で、怖くないの?」
と、訊いてみる。
「怖くないよぉ、慣れてるもの。」
祖母は笑う。
それでも、たまに、
「この間ね、お寺に行った帰り、男の人に会ったんだよ。
頭がやけに蒼かったんだよね。
あれ、蒼坊主だったのかなぁ。」
細かいことは忘れてしまったが、
などと話していることがあった。
「狐とか狸って本当に騙すんだよ。
川向こうの〇〇さんが、家の灯りだと思ってそれに向かって歩いてたら、
崖から落ちそうになったって。
その灯りは、宙に浮いてたってよ。」
とか、
「お天気雨の時に、裏山をね、狐火が沢山並んでるのを見たよ。
狐の嫁入りだね。」
などと話していた。
祖母が亡くなる前に、もっと色々聞いておけばよかったと後悔。
私の母は、祖母がそういう人だったのに、
スピリチュアル系のことは一切信じない人だったので、
私も霊感は全くないと、つい最近まで信じて疑いませんでした。
その反対に、母の一番下の妹には霊感があって(そんなに強くはなさそうですが)、
祖母が亡くなって、何ヶ月か経ったとき、
「お母さん(祖母)、やっとお父さん(祖父)に会えたよ。」
と、言っていたそうです。
それを聞いて、そんなにすぐに会えないもんなのか。
でも、ちゃんと会えるんだ。
なら、よかった。
と、思いましたが、
ちょっと待てよ。
んじゃ、おばあちゃんが亡くなったとき、
おじいちゃんが迎えにきてはくれなかったってこと?
と、フクザツな心境に。
ちなみに私は、特殊なものは見えないし、感じません。
なにしろ、一点集中ができないので。
ただ、ご先祖様に、すごく護られているな、ということは感じます。
そして常に感謝しております。
次は、そのことを書きたいと思います。
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